体内環境の乱れ~足し算より引き算~

みなさん、こんにちは。

髙島クリニック院長の髙島正広(たかしま まさひろ)です。

今日は前回の続き、「アトピー性皮膚炎を引き起こす原因」についてお話しします。

 

前回、アトピー性皮膚炎の治療には「対症療法」が標準化ガイドライン化されているよ。とお話ししましたね。

何をするかというと、「塗り薬を塗る」んですね。

要は、

悪い部分に薬をプラスして症状を抑える

というわけです。

対症療法はだいたいこんな感じです。

 

では、僕のやっている原因療法は「原因を根本から治す」と言っていましたね。

じゃあ、その原因とはなんぞや?!と気になっていたことでしょう。

アトピー経験者の方は知っている人も多いかもしれませんね。

早速答えを言いますが、アトピー性皮膚炎の原因の80%は

 

体内環境の乱れが原因

 

です。

何そのザックリした答え!!と思われた方、気持ちは分かりますが、まあ読んでください。

 

アトピー性皮膚炎の原因は2つあって、一つは遺伝性のもの、もう一つは後天性のもの。

この後天性のものがアトピー患者の80%を占めているという「体内環境の乱れ」なんです。

 

体内環境の乱れとしか言えないのは、どんな風に乱れているか人それぞれだからです。

逆にいうと、こんなザックリした表現だから「原因不明」とか、根本の原因ではない「アレルギーだ」とか言われちゃうんですよね。

少し具体的にイメージできるように説明しますね。

まずこの図を見て下さい。blog201612-1

皮膚障害の病態とは、今はアトピー性皮膚炎のことだと思ってください。

アトピーの原因である「体内環境の乱れ」にもこれだけのものがあるんですよ。

その中でも、更に細かく分かれているんですが、今はこの大きな分類だけでも知ってもらえればいいです。

 

最近流行っている「腸内環境」とか、がんの原因だ!などと言われている「活性酸素」など聞いたことがある言葉もあるでしょうね。

これらは、現代病と言われる疾患の原因ともされていますよね。

 

たとえば、「有害ミネラルの蓄積」が原因だった場合を仮定して説明しましょう。

お父さん、お母さんの体の中に溜まった有害ミネラルが、赤ちゃんへと受け継がれていくと、赤ちゃんは生まれたときから有害ミネラルが体内に溜まった状態となります。

通常人間の体には、「いらないものは外に出す機能」が備わっていますが、この機能があまり強くない人は、出す量よりも溜まる量が多くなります。

現代は息をしているだけで、食事をするだけで、環境汚染物質有害ミネラルがどんどん体の中に入ってきますからね。

避けられません。

 

そうやって、出すのがあまり得意ではない人は、体の中の有害ミネラルの量がどんどん増えます。

すると、体は「なんかおかしい、守らなきゃ!」と抵抗をはじめます。

本来攻撃するべき有害ミネラルのみならず、様々な外部からの侵入者に対しても反応し始めます。

これが「アレルギー反応」ですね。

さらに、何が敵か味方か分からなくなり、自分の体の中のものにまで反応してしまうこともあります。

で、「なんかおかしい、守らなきゃ」という体の反応が皮膚に出たら「アトピー」

甲状腺に出たら「橋本病」「バセドウ病」、全身に症状があらわれてしまうのが「関節リウマチ」「膠原病」となるわけです。

こういうのを自己免疫疾患と言います。

アトピーは皮膚病ではなくて、自己免疫疾患だったんですね。

 

ちなみに、出すのが得意な人は汗をかいたり、お腹を壊したり、尿として排泄しています。

ただ、誤解しないで欲しいのは、汗をかいたりお腹を壊したりしても出せない人は何も出せませんからね。

 

そんなわけで、「体内環境の乱れの影響が皮膚に出ちゃった」というアトピーの方には、まず体内環境の乱れを整えてもらうんですね。

そして、先に書いた「出すのが得意ではない人」かどうかを判断する検査もあります。

体の中に溜まった有害ミネラルの量が検査で分かるんです。

この検査をすることで、有害ミネラルが多量に溜まっている人の場合は、これをせっせと出す治療をしてあげることで、アトピーも軽快していきます。

その内ステロイドなんかも減っていって、最終的には「やめれます」と言いたいですねえ!

 

薬を飲んだり、塗ったりと足し算の治療ももちろん必要な場合もありますが、体内環境の乱れが原因の自己免疫疾患と言われるものには、僕はちゃんと排泄できるように補助する引き算の治療が最適だと考えてます。

 

だから、僕の行う「原因療法」は引き算の治療というわけです。

 

さあ、前回のブログでお願いした、1週間ご自身の肌と向き合うこと。

やってみましたか?

どんな変化に気が付きましたか?

日々の生活で体はたくさんの刺激を受けたり、本来必要のない物質が蓄積されたりしています。

出すのが上手な人は、1週間の間で調整しようと毒だしをするかもしれません。

でも、出すのが苦手な人は何も症状が出ないかもしれません。

出すのが上手だった人も、ストレスなどで活性酸素が増えたり、刺激物や添加物ばかりの食生活で腸内環境が乱れていたり…と、出しにくい体へと変化してしまっているかもしれません。

肌が荒れてるな、いつもより浮腫みが酷いな、乾燥しているな…

私たちの肌や体は毎日たくさんのメッセージを送ってくれてるんですよ。

もしかしたら、あなたも何かの予備軍になっていませんか?

体に溜まった有害ミネラルを検査して自分が「出しにくい人なのか」を知ることはとても簡単です。

是非一度やってみてください!

 

今日はちょっと難しい話になってしまいました。

一言でまとめると

「いらんもんをちゃんと出せば、ずっと健康でっせ」

ということ。

おしまいっ!!

 

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アトピー治療のお話し

がん・アトピー・脳梗塞・心筋梗塞・生活習慣病は「体内環境の乱れ」に大

きくかかわりがあります。

体内環境を整えて、免疫力を上げて、健康を維持することで、Q.O.Lの高い人

生が送れます。

 

Q.O.Lってご存知ですよね?

大阪 神戸 京都 関西在住のがん・アトピーでお悩みの方は、難波の髙島

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より速い対応がその後のQ.O.Lに大きく関係します。

皆さんの理想の人生はどんなものですか?

院長メッセージ

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