みなさん、こんにちは。
髙島クリニック院長の髙島正広(たかしま まさひろ)です。
今日は「今話題の抗がん剤が半額になった」お話しです。
抗がん剤の「オプジーボ」が半額になりましたね!
保険治療なのに高かったですもんね。
本当に良かったです!
去年からニュースでも取り上げられていたのではないでしょうか?
僕のところでやっている治療は先端医療なので自費治療ですから、きっと「先端医療も半額になればいいのに!」と思っている方も多いでしょう。
そんな皆さんに朗報ですよ!
オプジーボは先端医療と言われている「遺伝子製剤」なんですよ~!
良かったですね!保険治療で先端医療の遺伝子治療できるなんて!
・・・。
・・・・・・。
僕は今、皆さんの頭の上に「?」マークがいっぱい見えます。
何を言うとんねん、髙島…
という声も聞こえてきます(笑)
遺伝子治療って先端医療ちゃうの?
先端医療は保険利かんのとちゃうの?
抗がん剤はもう古いんちゃうの?
抗がん剤が先端で保険???
え?
WHAT??
そら、混乱しますよね。
ちょっと意地悪書きました。ごめんなさい。
ちゃんと説明していきますね!
まず、オプジーボっていうのは、正真正銘「遺伝子製剤」です。
で、この遺伝子製剤は抗がん作用をもった製剤です。
だから、この場合抗がん剤で遺伝子治療が出来るんですね。
オプジーボは2015年に保険適用になりました。
ずーっとずーっと前から厚生労働省の認可が下りるのを待っていた「先端医療の遺伝子製剤」が、2015年に認可が下りて晴れて保険適用の製剤、抗がん剤となったので、「保険の利く抗がん剤」の仲間入りができたというわけです。
〝がん“に〝抗う″役目の〝薬剤″が「抗がん剤」ですからね。
この点で言えば遺伝子製剤も立派な抗がん剤というわけです。
医者の中では、「抗がん薬」「分子標的薬」「ホルモン薬」「免疫チェックポイント阻害薬(←これ遺伝子製剤)」なんて色々分けていますが、ざっくり全部「抗がん剤」ということなんですが、とにかく抗がん剤でいいです。
少し「?」マーク消えてきましたか?
もう少し説明します。
皆さんは「保険治療」と「先端医療」の間に大きな壁を作っていませんか?
恐らく、その壁があることで、ややこしくなっているのかなぁと僕は思ってます。
壁①
保険治療は抗がん剤・放射線・手術
自費治療は先端医療
壁②
メディアで取り上げられたら保険治療
誰も知らないのが先端医療
少々乱暴な表現でしたが、こんなイメージ、ちょっとありませんか?
まずは、壁①を崩しましょう。
保険治療は抗がん剤・放射線・手術
抗がん剤:先端医療の属していた「オプジーボ」が保険適用になった
放射線 :重粒子線は部位によって保険適用・適用外がある
手術 :内視鏡手術(ダ・ビンチ)は前立腺・腎臓がん以外は保険適用外
ね。
保険利く、利かないは、「この治療は利いて、この治療は利かない」という分け方ではないんですよね。
同じ術式・治療法でも部位によって厚労省が認めたか認めていないかで保険適用か否かが変わるのですよ。
本当はね、一気に全部認めたいと思いますよ。厚労省も。
でも、前も1回書きましたが、そんなに早く動けませんからね。エビデンスもたくさん必要だし・・・
ちなみに高額と言われるPETがん検査、人間ドックなどでよくやられていますが、これも条件次第では保険がききますよ!
そんなわけで、つい先日まで先端医療だったものも、明日には保険治療として認可されて保険適用されるかもしれないわけです。
先端医療って、認可待ちのものもたくさんあるんですよ?
箸にも棒にも引っかからないような治療は僕もすすめませんけど、認可待ちの治療、ましてや「お兄ちゃんは先に認可されてて弟が認可待ち」くらいのものですから!
大元は同じ「遺伝子治療」
その中から一つずつ認可が下りて行ってるんですよね。
今先端医療と言われている治療も、数年後~何十年後は認可されてると思います。保険も利くでしょう。(その頃国民皆保険があればですけど)
でもね、今は先端だからまだ保険は利きませんよね?
ただ、僕は正直もったいないなーと思っています。
だって、オプジーボと「自費治療の遺伝子治療や免疫治療など」合わせたら、すごい効果が出るよってリファレンスがあるんだもん。
せっかく効果大きいのに、一方は保険が利くけど、もう一方がまだ認可されていないからって理由だけで選択されないわけじゃないですか。
そりゃ100%効果あるとは言いませんよ。
だって、先端医療だもん。データの量も比較したら少ないからね。やってみな分からんという部分もあります。正直言うとね。
でも、少しでも光が見えるなら僕はトライするべきと思うんですわ。
オプジーボだけやったら正直効果あるんかないんか僕答えに困るんですよ。
でも、「遺伝子治療や免疫治療」プラスしたら期待しちゃうんです!!
理論的にも、実際にも効果が出てるから。
あとは、混合診療の問題。
ウチでは、自費診療を受けてもらって、病院では保険診療。これなら問題なし!!!
別な施設で保険と自費の治療を受けるのは混合診療にはならないので問題ないです。
何となく、大きな壁があったこと分かってもらえましたか?
ここまで読んで、ご自身の中にあった壁が取れたらすごくうれしいです。
ちょっと長くなったので、壁②についてはまた次回お話しすることにします。
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